挑むカシオ、スイスで魅せた最新モデルと独創技術がスゴイ




2017年の時計業界を展望!「バーゼルワールド2017」レポート
第8回

独自テクノロジーが盛りだくさん!

2017年04月02日 12時00分更新

文● 飯島恵里子/ASCII

カシオ計算機と商談、もしくは取材で訪れたジャーナリストしか立ち入ることができないエリアながら、常に人で賑わっていた

 3月30日に閉会したスイスで開催されていた時計と宝飾品の見本市「バーゼルワールド2017」。カシオ計算機はメイン会場に出展し、世界各国のバイヤーやジャーナリスト、チケットを購入して来場した観覧者など多くの人を集めていた。

 カシオ計算機は、1974年に世界初のオートカレンダーを搭載した「カシオトロン」を発売し、時計市場に参入。時計産業との関わりは深いにも関わらず、スイス産業の見本市が発端であったバーゼルワールドでは冷遇され、2013年に会場全体のレイアウトが見直されるまでは、メイン会場外の「パレス」と呼ばれるテントでの展示であった。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

上記画像で「CASIO CONNECTED」、「G-SHOCK」、「EDIFICE」の各ロゴが映っている部分が、大型液晶ディスプレーだ。かなり離れた場所でもよく見える存在感を知らしめるようなブースデザイン。この360度画像を撮影したのは、会期前の関係者しか入場できない「プレスデー」で、会期が始まってからは人で溢れ、通路にカメラをセットするのがはばかれるほどの混雑ぶりであった

 しかし2017年はメイン会場にブースを構え、面積も増えた。また、巨大な柱を液晶ディスプレーで巻き、桜や紅葉など日本調のヴィジュアルから、同社の誇る最新テクノロジーを有するG-SHOCKやEDIFICEなどの動画を映す演出で、かなり距離が離れた場所からでも目を引き、注目を集めた。

標準電波とGPS衛星電波受信、スマートフォンを介したタイムサーバー接続を加えた「3つの時刻取得システム」を採用するConnected エンジン 3-way

「完全自動腕時計」を目指したConnected エンジン 3-way

 「場所や環境に左右されず、常に正確な時刻を表示する」という時計の基本性能向上を目指し開発された、Connected エンジン 3-way。標準電波とGPS衛星電波受信、スマートフォンを介したタイムサーバー接続を加えた「3つの時刻取得システム」を採用することで、正確な時刻はもとよりサマータイムの変更やタイムゾーン、時計の内蔵データの更新に対応するという驚異のモジュールだ。

 サマータイムやタイムゾーン情報は、同じ国内であっても地域により採用が異なり、また政策にあわせて変更の事例がある、とのことで開発された同モジュール。初搭載したG-SHOCKやEDIFICEが、バーゼルワールド2017の会場で披露されていた。会期中にスイスでは、サマータイムが始まったがConnected エンジン 3-wayを搭載した腕時計であれば、ユーザーは特に時計を操作をすることなく正しい時刻を確認できるとあって、この時期のお披露目は実感とともにアピールできる最高の場であった。

G-SHOCKの最上位シリーズ「MR-G」の新作「MRG-G2000HT」

伝統技術「鎚起」と最新技術Connected エンジン 3-way

 G-SHOCKの最上位シリーズ「MR-G」の新作にも、Connected エンジン 3-wayが搭載された。「MRG-G2000HT」は、鎚起師 三代 淺野美芳氏の協力のもと、霞のように線状の目が連なる「霞鎚目」をベゼルとバンドに施している。バンドやボタンには、刀装具や装身具に用いられる銀灰色の「朧銀色」を採用し、ベゼルと裏蓋のブルーDLCと相まって重厚感のある仕上げにしている。世界限定500本(欧州、イギリス、北米、日本、中国、香港、韓国ほかアジア諸国、中東、オセアニアにて発売)。20気圧防水、ケース径49.8mm、価格86万4000円、8月発売予定。


日本ブランドには珍しく艶っぽさを筆者は感じるG-STEELシリーズの新作「GST-W300-1A9」。ゴールドのみならずシルバー×ブラック、ブルー×ブラックなど、複数の配色がある

異素材をレイヤーガード構造、艶っぽいG-STEELがダウンサイズ

 どこかイタリアブランドのような艶っぽさ(エロさ)を感じるG-STEELシリーズだが、新モデルは手首の動きを妨げないよう、ダウンサイズしたという。「GST-W300」はウレタンベゼルの下にファインレジンリング配置、緩衝効果をもたせ耐衝撃性を保っている。

 本モデルは、世界6局の標準電波を受信して時刻を修正するマルチバンド6、太陽光や室内光で駆動するタフソーラーを装備。また、液晶表示の妨げになる部分に時分針が位置する際に、ボタン操作で一時的に時分針を移動させる「針退避機能」が携わっている。欧州、イギリス、北米、日本、中国で発売。20気圧防水、ケース径49.3mm、価格4万3200円、6月発売予定。

スマートフォンの時刻と連携する「Connected エンジン」を搭載するEDIFICE「EQB-800」

カーレースの醍醐味、針が唸るEDIFICE「EQB-800」

 モータースポーツにインスパイアされたデザインと機能をもつ「Target Time Chronograph EQB-800」。スマートフォンの時刻と連携する「Connected エンジン」を搭載する。

 身につけた者だけが体感できるオモシロさが、本モデルには備わっている。9時位置の大型レトログラード針が、モード切り替え時にクルマのタコメーターの針の動きのように、ウィンウィン唸る! カッコいい!

 スマホと連携することで、時計で計測したストップウォッチのデータをスマホに転送し、レースデータとして確認したり、サマータイムやタイムゾーンの情報を自動更新する時刻取得システム「Accurate Time System」も搭載している。欧州、イギリス、北米、日本、中国、香港、韓国ほかアジア諸国、中東、オセアニアにて発売。10気圧防水、ケース径49.2mm、価格5万4000円、8月発売予定。

■関連サイト



カテゴリートップへ



この特集の記事


こんな記事もよく読まれています