「第二のお台場」は名古屋港か? レゴランドで注目(日経トレンディネット)



 日本初上陸の大型テーマパークとして、名古屋港の金城ふ頭エリアにオープンした「レゴランド・ジャパン」(関連記事「名古屋「レゴランド」大解剖! 並ばなくても楽しめる」)。このテーマパークに隣接して「モノ作り」をテーマにした複合商業施設「メイカーズピア」が2017年3月30日にオープンした。

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 名古屋市に本社を置くシヤチハタが、オリジナルのスタンプをその場で作れる「ShachiPon!」(シヤチポン)を展開するほか、「カレーハウスCoCo壱番屋」では接客体験や調理体験ができるなど、体験型の施設が多いのが特徴だ。名古屋駅から約30分ほど離れた金城ふ頭エリアに続々と話題の施設がオープンしたことで、名古屋のベイエリアに注目が集まっている。

金城ふ頭は「年に1回か2回しか行かない」場所だった

 「レゴランド・ジャパンとの相乗効果で、金城ふ頭が名古屋の新観光名所となることを期待している」とメイカーズピアの運営担当者は話すが、そもそもこのエリアは名古屋市民にとって、観光ではなく物流の要所として考えられていた場所だ。

 名古屋港は日本一の自動車輸出台数を誇る物流の拠点。このたび新施設がオープンした金城ふ頭は、名古屋港の中でも最南端に位置し、市の中心部からは15㎞以上の距離がある。鉄道でのアクセスは、2004年に全線開業した名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(通称、あおなみ線)のみ。2011年にオープンした、リニア・鉄道館は初年度こそ来館者数100万人を突破したものの、近年は50万人から60万人台で推移している。名古屋市民にとって、金城ふ頭は名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)でモーターショーや音楽イベントなどが開かれたときなど、年に1回か2回、クルマで行く場所という認識だった。

●駐車場整備と鉄道ダイヤ改正でアクセスの弱点を解消

 だが、レゴランド・ジャパンの開業が決まり、名古屋市に拠点を置く不動産デベロッパーがメイカーズピアの開発に乗り出すと、市も交通整備に着手し、5000台が収容できる名古屋市金城ふ頭駐車場を建設。駐車場とメイカーズピアを歩行者デッキで結び、メイカーズピアに隣接するレゴランドへも徒歩数分でアクセスできるようにした。また、鉄道利用者向けには、金城ふ頭駅からメイカーズピアまでをつなぐ歩行者用デッキも整備した。

 「レゴランドのオープンで金城ふ頭の来訪者は従来の年間250万人程度から2倍の550万人ほどに膨れ上がると見込んでいる。今後は、レゴランド・ジャパンの開業特需による混雑を見据えた交通誘導対策を実施していく」と、名古屋市の担当者は説明する。

 また、あおなみ線もレゴランド・ジャパンの開業に向けてノンストップ便を試験運転したところ、通常24分かかっていた名古屋―金城ふ頭間を最速17分に短縮することができた。2017年4月以降も、ノンストップ便の運行をダイヤに組み入れていく方針だという。

水上バスで「知られざる名所」も観光できる!

 また、トリトンラインと呼ばれる名古屋港水上バスは、金城ふ頭から植物園「ブルーボネット」のある潮見ふ頭、名古屋港水族館のあるガーデンふ頭を30分で結んでいる。従来からあったルートだが、レゴランド・ジャパンのオープンにより、利用客は増加するだろう。これまで点在していた名古屋港の観光施設が線でつながるこのルートをもっとアピールできれば、ベイエリア全体の活性化にもつながりそうだ。

 2018年にはレゴランドホテルの開業も予定されている金城ふ頭。にわかに活気づいてきた名古屋港ベイエリアが、東京・お台場に並ぶ一大観光エリアとなる日も遠くないかもしれない。

(文/大竹敏之)

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