「オレ流」実直のススメ – タウンニュース



 ▽「人と同じことをしてもしょうがないからね」鮮やかな印象のツーブロックの髪型に鋭い眼光、パッと見は(正直なところ)強面のオジサン。創業249年の酒類販売店「角天 内山酒店」に21年務め、地域商業の振興に尽力したことが評価され、平成29年度神奈川県商店従業員等知事表彰に選ばれた。故郷の栃木なまりこそないものの、どこかゆったりした口調がシブい。

 ▽”営業兼酒類配送業”は力仕事だ。20kgのビールケースを、多い日は1日100ケース運ぶ。「寒いと体が動かなくてさ」とは言え倉庫から相棒の車の荷台へ、てきぱきと体を動かす。

 ▽キャディやガソリンスタンド、リカーショップなど、サービス業1本で歩んできた。棟梁をしていた祖父の影響もあり、幼いころからプラモデルやラジコンなどモノづくりが得意で、特に夢中になったのは車。「好き」を仕事にしたいと20代半ばで上京し、車の機能や外見に手を加えるカスタムカー店に入社。目立ちたがり屋の性分を活かし、人と同じものは作るまいと存分に腕を振るった。

 ▽業務縮小により30代半ばで訪れた、転職の転機。かつての経験から目をとめたのが角天の求人だった。茶髪を黒く染めて面接に臨み、先代社長に採用された。飲食店やホテルなど、厚木市内を中心に寒川や大和まで、得意先を回る毎日。と同時に、紹介を受け新規の取引先も開拓する。「社内のムードメーカー的な、なくてはならない存在です」と内山桂一現社長からの信頼も厚い。「なくすのは簡単だけど守るのは大変なこと。特別なことをするより、誠実に。顔と顔の付き合いで、お客さまの笑顔が見たいね」シブく笑った。




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